コンビニおにぎりの原価|原価を知るとコンビニでの立ち位置がわかる
おにぎりの原価についてお知らせします。
おにぎりの原価を見ていると、コンビニにおいて、おにぎりの役割について知ることができます。
おにぎりの原価
おにぎりの原価を考えてみます。
白米・・・9.3円(8.9%)
海苔・・・7.5円(7.1%)
包装・・・3.5円(3.3%)
その他・・・5円(4.8%)
物流費・・・5円(4.8%)
粗利・・・74.7円(71.1%)
ここで忘れてはいけないのが、「具」です。
具は種類によって異なるので、ここでは入っていません。
かなり利益率が高いです。
原材料費だけ見たら、包装まで入れても25円(23.8%)ほど。
コンビニには、利益の出ない商品も多いので、おにぎりなどで収益を確保しています。
コンビニがコンビニとしてあり続けるためには重要なポジションにあるのがおにぎりです。
おにぎりの材料
おにぎりの材料を見てみます。
お米、のり、水、具、添加物、包装、があります。
このうち、具は当然具によって原価が違いますので、今回は別に考えます。
お米の原価
お米は本当にピンからキリまであります。
JAでの卸値も、産地、銘柄によって異なり、1俵(玄米60kg)あたりの卸値も11,000円~17,200円と開きがあります。(2015年データ)
ちなみに、これは「JAでの卸値」ですので、農家の方がJAに販売している価格は当然これより安い価格です。
一般のお米で7000円弱~1万円弱。
ブランド米で1万円前後。飛びぬけて高い例で18000円前後。
そんな価格です。
JAを通さない場合農家の人にメリットがありそうですが、意外に買取価格はそれほど変わらず直接取引で劇的に儲かるかことはありません。
コンビニでは大量のお米を買い入れますので、農家との直接契約を結んでいるところがあります。
概ね1俵(60kg)を1万円前後で仕入れてきます。
ただこれは「玄米」です。
精米して白米にすると約10%目減りします。
60kg×90%=54kg
このほかに、流通費や精米費がかかりますが、ここでは省きます。
白米54kgで1万円としたら、1kg当たり185.2円
おにぎりが1個110gと考えます。
米1合(160g)を炊くと約350gとなります。
白米は2.19倍になるという計算になります。
つまり、白米54kgを炊くと118.1kgのご飯になります。
118.1kgでおにぎりが1074個できます。
1万円で1074個ですから、 1万円÷1074=9.3円 となります。
ある書籍の著者がコンビニのおにぎりの原価は1個5円以下と言ったことで話題になりましたが、現実的にはお米だけで9.3円になる計算なので、おにぎり全体で5円以下は難しいと言えます。
海苔の原価
海苔の原価がまたバラバラです。
30cm×30cm程度の海苔から4個分の海苔が取れます。
業務用の場合は、50枚で1500円程度。
おにぎり200個分になります。
1枚当たり7.5円となります。
意外とお米と変わらない程度のコストがかかっているのが海苔です。
包装の原価
包装にも当然コストがかかります。
包装のコストは1個3.5円~4円程度。
ちなみに、こちらは家庭用なので、1個当たり24円と少し割高です。
水の原価
水は基本的にタダです。
ミネラルウォーターなども原価はタダです。
⇒ ミネラルウォーターの原価|知ったら飲めなくなるミネラルウォーター
実際はゼロではありませんが、おにぎりを作る際の水は原価を考慮するほどコストはかかっていません。
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