商売で重要なのは利益|いまさら聞けない原価の話
売上を競う企業はあるのだけれど、意味が分かって言われているのか疑問な時があります。
ここで利益など基本的な言葉の意味をおさえておきましょう。
商売で重要なのは利益
1日100万円売り上げる会社があったとします。
1か月間のうち20日間営業するので、20日間で2000万円の売り上げです。
これだけ聞いたら儲かっている良い企業に思えます。
ところが、商品の仕入れ代、会社の家賃、光熱費、人件費、事務機器のリース代など支払いがあるはずです。
これが月に2000万円だとしたらどうでしょう?
「儲け」はゼロですよね。
人件費が入っているので、社員の給料は出せているので食べていけるでしょう。
ところがいくら働いても全く儲けが出ません。
倒産はしないでしょうが、新しい社員は増やせないし、機械など壊れた時は修理代もありません。
「儲け」とは、簡単に言うと以下のようになります。
利益 = 収入 - 支出
儲けがないと会社は成長しない
「良い」企業と言うと儲けずに、慈善事業でもやっているような企業のことを言うことがあります。
ところが、これは本当ではありません。
企業はきちんと収益をあげて、利益(=儲け)を出さないと企業は継続できません。
途中でなくなる企業は結局無責任と言えます。
利益をきちんと出して継続できることが責任のある正しい企業だと言えます。
利益にもいくつかある
利益にもいくつかあります。
それぞれさしているものが少しづつ違います。
粗利益
粗利益(あらりえき)はよく「粗利(あらり)」と略されていわれます。
粗利益は、売上総利益のことです。
売上高から売上原価を引いた利益のことです。
「大まかな利益」と考えるといいでしょう。
売上原価・・・売れた分に対する原価のこと。
営業利益
粗利(売上総利益)から販売費と販管費(一般管理費)を引いた利益。
例えば、1個50円の部品を10個仕入れたとします。
仕入れ値は500円(=50円×10個)です。
これを1個100円で売ったとします。
8個売れると、売り上げは800円です。
売れたのは8個なので、この8個に対する原価は400円(=50円×8個)です。
これが売上原価となります。
仕入れに使ったお金は500円なのですが、売れていない分は「在庫」となりますので、売上原価は400円です。
売上(800円) - 売上原価(400円) = 粗利(400円)
となります。
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