よく回転寿司のいくらは人工いくらと言われたりしますが、それは本当なのか!?
原価を調べて、その答えを出したいと思います。
まずは、回転寿司屋のいくらですが、天然なのか、人工なのかという問題からです。
天然のいくらと、人工のいくらではそれぞれいくらくらいでしょうか。
天然いくらの価格を調べてみました。
1kg当たり、3750円~7750円程度でした。
もちろん、これよりも安いものも、高いものもあるのでしょうが、楽天市場で調べた価格とします。
くら寿司ではいくらの規定量は4gと言うことなので、4g当たりの値段を割り出してみます。
一般価格(1kg当たり) | 4gの価格 | |
天然いくらの価格 | 3750円~7750円 | 15円~31円 |
1個当たり2貫あるので、2倍の30円~62円になります。
人工いくらは、普通に誰でも手に入るほどありふれたものです。
340gで1150円でした。
同じく1巻4g分のいくらの価格を計算してみます。
一般価格(340g当たり) | 4gの価格 | |
人工いくら | 1150円 | 13.5円 |
1貫当たりのいくらの価格は、13.5円×2の27円。
人工いくらは、天然いくらに比べて少し安いです。
ただし、人工いくらを使うことで「天然」とか「人工保存料不使用」とか言えなくなります。
食品偽装などするとお店全店が閉鎖されるリスクを孕んでいます。
密かに人工いくらを、あたかも天然であるかのように出すのはリスクが高すぎます。
ちなみに、こんなので作ります。
鮭からとれた魚の油に、着色をしてアルギン酸ナトリウムでカプセルを作り、いくらの状の形にします。
あまりなじみのない言葉ですが、いくらはバラバラにした魚卵全般のことを指しています。
高級品の代名詞「キャビア」も魚卵なので「いくら」の一つと言うわけです。
キャビアだと高いので、安い魚卵を探してみます。
それが、「鱒」です。
鱒にも卵があり、いくらと呼んで問題ないのです。
しかも、鱒が天然の場合、「天然いくら」と名乗ることができます。
鱒いくらについても原価を調べてみます。
250gで1190円です。
250gの価格 | 4gの価格 | |
鱒いくらの原価 | 1190円 | 19円 |
人工いくらと比べると高いですが、鮭のいくらよりは安いです。
「天然」とか「いくら」とか名乗ることができる分、人工いくらよりも人気と言えます。
回転寿司が、人工いくらを使っている可能性はかなり低いと言えます。
お店としてリスクが大きいですから。
天然いくらと人工いくらの見分け方は世の中に多く出回っています。
鱒いくらに関しては、嘘偽りなく「天然」だし「いくら」なので使っていないと言うことは断定できないと思います。
回転寿司の原価は、10円くらいから上は85円くらいまであると言われています。
良い天然いくらで原価62円でも十分あり得ると言えます。
リスクを考えると人工いくらを使う可能性は低いでしょう。