商売において儲ける方法はたった二つだけです。
一つは、売り上げを増やすこと。
もう一つは、経費を減らすこと。
付加価値をつけるとは
今回お知らせする「付加価値をつける」と言うのは、前者に効く方法です。
本来の価値以上にかちをあげ、売り上げを増やす方法となります。
例えば、お肉。
生肉のままでは、食べられません。
もちろん、焼けば食べられる訳ですが、それは家に帰ってからになります。
店先で焼いていたら、すぐに食べられます。
焼くことで、お腹が空いている人が買うようになります。
もう少しわかりやすく、目に見えて価値が上がって行く例をご紹介します。
天然ゴムという素材があります。
天然ゴムは、木からとれます。
いわゆる、第一次産業です。
1キロ当たり200円程度で、ただみたいな値段と言えます。
工業的な価値はほとんどなく、不純物もあり、耐久性もあまりありません。
ところが、不純物を取り除いて純度を高めると耐久性が上がります。
「耐久性が高い」と言うのが付加価値です。
素材としての価値が上がります。
第二次産業です。
強度と伸縮性を上げたゴムは薄く延ばすことができるようになります。
「薄くできる」とか「延ばせる」とかが付加価値です。
風船に加工すると、たった10個くらいで100円になります。
1個5グラム程度なので、10個でも50グラム程度。
1キロ200円だった天然ゴムからだいぶ出世しました。
ここで、この風船にヘリウムガスを入れて膨らませることで1個200円の価値になりました。
風船に空気を入れて飾りつけることで、結婚式などで採用され、何十万円にもなります。
使った風船が仮に1000個だったとしても、1個当たり500円とか600円とかになったわけです。
これは、サービス業なので、第三次産業です。
こうして、付加価値をあげることで、産業の次元が上がって行くのです。
最近では話題になった書籍で「100円のコーラを1000円で売る方法」などありますが、あれは正にそう言う話です。
100円で買ってきたコーラが1000円で売れるのかと信じ難いかもしれませんが、ホテルのルームサービスならばそれくらいすると言う話。
中身が解ってしまえば、更に高い例もまだまだあります。
銀座の高級クラブでコーラを頼んだら、1000円どころか、もっと高くなるでしょう。
もっと身近な例だと、マクドナルドがあります。
マクドナルドでは、コカコーラ社からコーラの原液をタダで提供されていると言われています。
タダで手に入れた物を一杯100円で売っている訳ですので、100円で買ってきたコーラを1000円で売るどころではありません。
このように、付加価値をあげることで、物の値段は上がり、売り上げは上がります。
更に、利益率も上がりますので、会社やお店は是非とも付加価値をあげる方法をお考えください。