プライベート商品の原価|スーパーが生き残るための秘策があった

街からスーパーマーケットが消えていると思いませんか?

大手でないと生きていけない。

プレイべートブランド商品の原価を知るとその存在理由を納得できます。

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近所のスーパーがなくなっています。

そんな時代が来ています。

それを打破するのがプライベートブランド商品なのかもしれません。

カップラーメンの粉末スープの秘密

 

プライベートブランド商品の原価

プライベートブランド商品の原価を見てみましょう。

カップラーメンの場合を例にしています。

プライベートブランド商品の原価

原価は44.55円です。

20%と比較的低めです。

製造物の場合は30%~35%くらいが通例です。

 

メーカーの利益は3.85円。5.2%なので低めです。

ところが、「作ればスーパーが必ず買ってくれる」のでメーカーは安心して作ることができます。

ロスになる分の経費を考えなくていいので、メーカーとしても採算が取れます。

 

メーカーとしては、製造したらスーパーに納めて終わりです。

「絶対売れる」という安心感は製造メーカーとしては絶対的な安心感があります。

 

スーパーの方では品物を受け取り、各店舗に運搬します。

広告費はほとんどかかりません。

テレビCMを打てるような大手の場合は、元々CMを打っているので新たに経費は発生せずに、プライベートブランド商品の宣伝ができます。

PB商品=お店のイメージ なので、PB商品を宣伝したら自分のお店を宣伝したのと同じです。

 

テレビCMを打てない小さいお店は、店内ポップで宣伝するのでこちらも経費はほとんどかかりません。

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スーパーでの宣伝原価

最も注目すべきは、利益率です。

19%もあります。

スーパーマーケットにとってこれはすごいことなのです。

 

厳しいスーパーマーケットの裏事情

スーパーマーケットは日用品を扱っています。

どこにでもある商品ですし、他店との価格比較は主婦の厳しい目で見られています。

利益率を押さえてでも、売値を下げて他店よりも自店が選ばれる企業努力が必要です。

日用品を扱うスーパー

そうなると通常の商品の利益率は2.5%以下です。

売っても売っても儲けは薄いのがスーパーマーケット。

唯一利益率が高いのは生鮮食料品。

生鮮食料品だけは利益率を35%程度に設定しています。

 

これは、ロス率が高いから。

食べられなくなってしまったり、単に賞味期限切れの商品はロスになります。

言い換えると、我々消費者は捨てる分まで買っていると言えます。

 

通常利益2.5%で営業しているスーパーとしては、利益率19%のPB商品は大変ありがたい存在です。

スーパーには何としてでも利益を出さないといけない部門があります。

そうやってお店全体で何とか利益を出している状態です。

⇒ スーパーの冷凍食品が半額にできる秘密が法律スレスレ

 

PB商品や冷凍食品の様な「武器」を持っていないお店はすぐに淘汰されてなくなってしまうのが現在の状況と言えます。

 

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