CDの原価|いくらCDを買ってもアーティストに届くのは○円だけ
CDが売れないと音楽業界は嘆いています。
ところが2012年にはその日本のCD、DVDの音楽ソフト売上、有料音楽配信の売上がアメリカを抜いて世界一になりました!
肝心のアーティストはCDが売れるといくらもらえるのか!?
CDの原価も併せてみてみましょう。
CDの原価
まずは、音楽CDの原価を見てみましょう。
音楽CDの3000円の内訳も併せてご覧ください。
CDの売り上げ、3000円のうち25%の750円は販売したレコード店の利益です。
何かと話題になるJASRACへの登録料が6%で180円。
レコード会社の取り分は、38.3%~43.3%で1149円~1299円
- 広告宣伝費 15%、450円
- ジャケット製作費 5%、150円
- 諸経費 15%~22%、450円~660円
- プロデュース料 1%、30円
原版印税が、15%~20%、450円~600円
著作権料 4%、120円
- 作詞 1.5%、45円
- 作曲 1.5%、45円
- 歌手 1%、30円
製造原価 6.7%、201円
ちなみに、CD自体の原価は30円程度。
原価30円のCDに音楽を録音して、ケースに入れたら3000円です。
付加価値で100倍の値段に・・・
100円のコーラを1000円で売るどころの騒ぎではありません。
100円のコーラを10,000円で売ってしまっています。
ちなみに、小室哲哉やつんくのようにプロデュースしているプロデュース料が1%(30円)と言うのは安い気がします。
100万枚売れたとして、総売り上げの30億円のうち、3,000万円だけと言う事になります。
肝心のアーティストに届くのは「著作権料」となるでしょうが、4%の120円です。
作詞の人に1.5%の45円。
作曲の人に1.5%の45円。
歌っている歌手は1%で30円。
編曲の人は0円です。
いくらCDが売れても1円にもなりません。
コンテンツとして曲を作った人は、1%とか1.5%とかしかもらえないと言うことです。
30円とか、45円です。
儲かるのはレコード会社と言えます。
CDの販売
夢のCDデビューですが、いくらあればできるのでしょうか?
大手レコード会社の場合は、1枚のCDを作るのに最低でも2,000万円はかかります。
会社によっては、3,000万円程度かかることも。
インディーズ系の場合、背負うものが少ないので、500万円~600万円程度です。
何としてもCDデビューしたい人は、レコード会社から販売する場合は、3,000万円あればリリースしてもらえそうです。
インディーズで良ければ、600万円あればいいと言うことになります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません