金券ショップの原価|金券ショップと○○を往復すると錬金術が可能!?
手持ちの金券を買い取ってくれたり、切手や商品券を買ってくれたり、するのであると便利です。
また、新幹線チケットなども安く買えてこれまた便利。
さぞ儲かっているだろうと思ったら、意外なことが分かりました。
この知識を使えば錬金術が可能!?
金券ショップとは
もしかしたら、金券ショップを利用したことがない方がおられるかもしれません。
念のためにお知らせしておくと、商品券、切手、コンサートチケット、テレフォンカードなど買取をしてくれるのが金券ショップです。
また、新幹線チケットなども安く買えるので、安く買って、出張費を浮かせ差額を懐に入れるサラリーマンも少なくないはずです。
具体的にはこのようなところが金券ショップです。
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そんな金券ショップの原価と儲けを調べました。
金券ショップは薄利多売ビジネス
金券ショップは金券類を買い取るので「古物商」と呼ばれる業種です。
金券を売って利益を出しているのですが、仕入れ元は各店舗での買取です。
額面の94%程度で買い取り、額面の97%~98%で売れば、差額の2%~3%の利益が出ます。
粗利益: 120万円~190万円
人件費: 50万円
家賃: 30万円
諸経費: 10万円
利益: 30万円~100万円
1日の売り上げが100万円ならば、粗利益3%で3万円。
1日の売り上げが200万円ならば、粗利益3%で6万円。
1か月単位で考えると、100万円/日の場合、90万円/月。
200万円/日の場合、180万円/月。
ここから(店舗の)家賃、店頭で売買する人の人件費を引いた物が儲けとなります。
お客さんがたくさん来る立地が命
金券ショップは薄利多売のビジネスです。
次々とお客さんが金券を売りに来てくれ、買いに来てくれる必要があります。
そのため、駅や空港内、繁華街であることが必須です。
1人当たりの売買は1万円以下であることがほとんどなので、1日に200万円売り上げるには、300人~600人前後の相手をする必要があります。
金券ショップのメリット
金券ショップは扱っている商品が金券なので、ほとんど場所をとりません。
極端な話、畳1枚分あれば商売ができます。
ただ、そこまで狭いビジネス用地は逆にないので1坪か2坪の極狭の場所でもビジネスができ、家賃が非常に安いです。
駅構内の場合、空いたスペースを店舗にすることもできるので、他の業種では出店できない場所でも出店でき、こちらも家賃が安いです。
金券ショップのデメリット
盗品と偽造品
金券ショップが恐れるのは、盗品や偽造品です。
どちらも警察に証拠品として抑えられてしまいます。
買い取った分がすべてパーになる瞬間です。
元々利益が少ないので、仮に1万円の金券を9400円で買い取ったとしても、9400円すべてが損失です。
損失を取り戻すためには、1万円の金券(売買して利益が3%で300円)を32回売買しないといけません。
9400円÷300円=31.34回
1日の売り上げの1/3はこの1回の偽造品でパーとなります。
計算ミスと釣銭間違い
頻度が盗品、偽造品よりも多いのが、計算ミスと釣銭間違いです。
1日に対応する人数が多いので、人間ですから疲れます。
計算ミスも釣銭間違いも起きます。
業界として、これは店員の個人責任にすることが多いようなので、経営者は損をしないようにしているようです。
商品がたくさん必要
たくさん売れるためには、品ぞろえが豊富である必要があります。
例えば、新幹線チケットを買いに行って、1度でも品切れだったら、次から来てもらえなくなってしまいます。
在庫が少ないときは、新幹線チケット(回数券)をみどりの窓口に買いに行き、バラシて販売することもあり得るのです。
売れ行きの悪い金券もある
割合は別として、金券はなんでも買い取ります。
そのため、売れ行きが悪いものもあります。
こういった商品は、同業でその金券を得意な業者い転売して在庫を減らします。
この時買取価格によっては損失を出すことがあります。
金券ショップのお客さん
どうやって商品を大量に仕入れるのか?
それは、店舗での買取が多いです。
- 贈答品のチケット(お歳暮など)
- 図書券
- 懐かしのテレフォンカード
- 投資目的の株を買ったときの株主優待
- 企業が脱税のために買った新幹線チケットや切手
- 社員がノルマ達成できなくて自己買いした年賀はがき
なんだか色々闇を抱えた人をお客さんとして対応することがある金券ショップなのでした。
金券ショップを使った錬金術
10,000円のデパート商品券を使って、デパートで100円の商品を買うとお釣りが9,900円でます。
このお金をもって金券ショップに行きます。
9,700円でデパート商品券が買えますので、買います。
手元にはデパート商品券(1万円分)、現金200円、100円の商品、があります。
このデパート商品券をデパートにもって行き、100円の物を買います。
お釣り9,900円がもらえます。
再び金券ショップでデパート商品券を買います。
お釣り200円。
手元には、デパート商品券(1万円分)、現金400円、100円の商品2個。
これを繰り返すと商品券はそのままに、現金と100円以下の商品が手元に増えていきます。
この考えを元に、100万円単位でデパート商品券を購入する人がいます。
100円以下の商品を大量に購入する人がいて、デパートが迷惑することがあります。
ちなみに、大量に手元に残る100円以下の商品は転売して現金化します。
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