カップラーメンの原価|原価と材料を知ると怖くて食べられなくなる
保存食と言えばカップラーメンですが、色々と知らない秘密がたくさんあります。
これを知ると、何を食べさせられているんだと少し怖くなります。
カップラーメンの原価
カップラーメンの原価を見てみましょう。
麺の原価は15円程度です。
スープや具の原価はまとめて13円~15円くらいです。
容器や包装の原価は18円。
原価は合計で50円程度です。
どのラーメンも概ね原価は変わらないので、使える材料の種類、量は決まっています。
材料の配合を変えるだけで、色々な味を作り出しています。
かなり大変な作業です。
※小売価格が200円~300円の物には当てはまらない。
カップラーメンの正体
袋めんやカップラーメンのスープですが、粉末スープですよね。
あれは多くの方が、一度作った液体のスープを乾燥させて粉にしたものだと思っているようです。
しかも、スープの正体は豚骨などでダシを取って、醤油ベースのタレを合わせて・・・それは間違いです。
お店のラーメンと、カップラーメンは根本から別物なのです。
カップラーメンのスープの正体は、以下のようなもので構成されています。
- ナトリウム塩
- たんぱく加水分解物
- 酵母エキス
- 増粘多糖類
- 動植物パウダー
- 化学調味料
どれも、化学合成されたもので基本的に粉です。
それらをどのくらいの割合で混ぜ合わせているかで味が決まっています。
煮たり、焼いたり、などは一切ありません。
水分がほとんどありませんので、長期保存が可能です。
食品なのですが、限りなく工業製品と言う特殊な食品、それがカップラーメンです。
だから原価が極めて安く抑えられるのです。
カップラーメンの価格がお店ごとに違う理由
コンビニ、スーパー、ネット通販など同じ商品なのに、販売価格が違います。
もちろん、お店ごとに企業努力で価格を出来るだけ安くしているわけですが、コンビニでの販売価格はスーパーでの販売価格よりも下になることはありません。
それぞれの価格を調査しました。
スーパーでは数の勝負です。
量販店と言われる所以で安くして大量に販売します。
スーパーでの販売価格と原価
メーカでの出荷価格 | 問屋での卸価格 | 店頭販売価格 |
90円~95円 | 100円~105円 | 120円 |
スーパーで日清カップヌードルを100円以下で売っている場合、原価割れして販売しているか、問屋を通さない特殊な仕入れをしていることになります。
コンビニでは、1個しか買わないことを想定して、単価(利益率)を上げています。
コンビニでの販売価格と原価
メーカでの出荷価格 | 問屋での卸価格 | 店頭販売価格 |
90円~95円 | 100円~105円 | 150円 |
ご覧いただけるとお気づきかもしれませんが、メーカーからの出荷価格や、問屋での卸価格はスーパーと同じです。
店頭での販売価格がスーパーと比較して30円ほど高いです。
これらは利益です。
スーパーと違い、コンビニではカップラーメンを大量購入する人は少数派ですので、1個買ってもしっかり利益が取れる価格設定になっています。
販売価格150円 - 原価100円~105円 = 利益45円~50円
表に出ない情報
表に出ない情報としては、スーパーでは販売量に応じて、メーカーから5%~7%の販売奨励金が現金で払われるようになっています。
120円で販売しているとしたら、6円~8円程度びキャッシュバックなので、これらも利益として算出されます。
販売価格120円 - 原価100円~105円 = 利益15~20円
ですが、販売奨励金の6円~8円を足すと、以下のようになります。
利益 15~20円 + 奨励金6円~8円 = 21円~28円
コンビニと比較すると、1個当たりの利益は半分くらいになります。
しかし、数を売って利益を出しているのがスーパーです。
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